ぽこ先生の汚部屋
ぽこ先生の汚部屋
1.Yurari Boshi
@あすなろ先生
3丁目の宇宙旅行。UTAU・雪歌ユフのまるで耳打ちするような囁きと、スペーシーなシンセアルペジオに引き込まれてしまう。
これまでも機材Pさんのアルバムといえば曲のタイトルからサウンドテスクチャに至るまで一つのコンセプトと世界観が貫かれていたが、
特にその1曲目は宇宙的壮大さを感じさせるものが多かった。
「Yurari Boshi」では、以前に増して立体感を増した音像と複雑化したコードプログレッションが、サビの開放感を一層強調し、ひとときの小さな大宇宙へ誘う。
アンビエント、エレクトロ、ジャズ、シューゲイザー・・・様々な音楽を吸収し今なお巨大化する機材Pさんのサウンドは
卑近かつ深遠なるスタ→エンド・ブラックホールなのである。宇宙ヤバイ!
2.Reply
@SAVAN
開幕でノスタルジックなワルツ。
と思いきや、続いて脳ミソの奥を
コショコショくすぐるウィスパーボイス。
今度は美しい旋律が光るエレクトロサウンド…
やられた!
気づけば次の展開をワクワクしながら待っている。
おもちゃ箱をひっくり返したようなコケティッシュ
ブレイクチューン、ご堪能あれ!
@有織
一言で言うと、気持ちいいノイズ。
頭の中がざわざわするような、それでいてなんだか落ち着くような、そんな不思議な感覚の曲です。
声と音に一体感があって、歌声も曲を構成する"音"の一部なんだなって実感します。
繰り返し聴く度に引き込まれて、どんどん好きになっていきます。
4.Point to Point
@kimiterary
余計なことばかりを考えてしまう日があったと想像する。
今日は昨日みたいで明日はきっと今日みたいだろう、と。
例えばそんなことを考えてしまう日があったと想像する。
そんな日が、そんな日でも、日常の切り取られた一部で。
だとすると、確信を持って言えることがある。
僕は歩いているだろうということと。
僕の耳にはイヤホンが刺さってるということ。
そして、この曲が流れていればどうだろうか、と想像する。
とてもとても穏やかになるのではないか、と想像する。
フラットな声で。
それでいいと肯定されながら。
けど。けど? そうやって。
不安を静めながらも、思考停止はしない、そういう「音」で。
優しい何かが隣にいるように僕は歩くだろう。
そして今の僕は、想像を抱えた僕は、優しい何かと一緒に。
キーボードを、またひとつ、叩く。
@null
序盤は暖かくパーソナルな音色が続き、ユフの気持ちのいいウィスパーボイスが響く。ポップだなぁと思っていたが、サビの部分では一転しスリリングでエモーショナルな展開にガラリと変わり、らしさ、が全面にでてくる。 かといってメロディの美しさは損なわれていない。
展開の妙と、音作り、その全てに、随所に才を感じる良曲。まででおねしゃす!
6.Shampoo & rinse
@yayami29もちへ
なんというか、むずむず→!!→わくわく→ほわほわな感じでした。
可愛くてかっこよくて綺麗で、でもバラバラじゃなくて。
そういう移り変わりが面白かったです。何回も聞きたくなる。
@大空P
シャボン玉みたいな上モノが印象的なイントロ、突拍子もないストリングスが入り、その後のグルーヴィな機材節へと展開していく。
ああ僕らの機材欲しいPだ。まるで僕は深い森に迷い込み、淡い木漏れ日の中、泡だらけの浴槽の中で口ずさむ矢野顕子を見つけてしまった。
7.End in world and champagne
@京弥
不透明なオルゴールを透かし見るように呼吸する。
あなたとわたしはどこまでも違う存在だから。だけど。だから。
まるで奇跡のように成立しているひとときを切り取るように。
小さな世界。
閉じ込められて、満ちて、とろけるような一瞬を歌う。
―― ここまで短いやつ(120文字弱くらい?) ――
「大切なひととふたりきり」って、歌うだけなのに。
言葉にするのは簡単でも、それを伝えるのはどうしてこんなに難しいんだろう。
狭い部屋。想いは満ちて、「あなた」と「わたし」を包むように溶けてゆく。
もしかしたらありふれた風景なのかもしれないけれど。
ぬくもりが嬉しくて、かなしくて、どうしようもないせつなさが吐息を通して伝わればいい。
そんな風に、ずっとあなたといられれば。
8.Flower garden
@プリン
暖かい縁側かなんかで、ごろごろしてたら、うとうとしてきてそのまま寝ちゃう様な感じ。ぴぷぽぱ音がかわいらしくてお散歩しながら聞くのもいいなあと思う一曲でした。大好き!
9.Deep sea
@thico
タイトルの通り、空気の泡が深い海の底から波のある浅瀬に上っていくようなイメージ。
静かな夜やなんとなく音が聞きたいとき、ふとした瞬間にふわっと思いだして聴きたくなります。
10.Like a Hotaru
@muso
暗闇を思わせる重くダークなビートの合間を蛍のように見え隠れするオルガン風の音が魅力的です.どこか憂いを帯びたフレーズが物思いに耽っている様なイメージを湧かせる,独特の雰囲気を持った曲に感じます.是非お聞き下さい.
11.It runs after you(But it missed.)
@mushiyon(イモムシ)
ふだんはとても音がキラキラしていて眩しいかんじの曲のイメージがあるのですがこの曲は夜の海っぽくてどこかおだやかな光景が見えました。冒頭が砂浜をざりざり歩いているように聞こえてとても心地好いです。ゆるやかにさびに入るふわーっとした瞬間がすきです。はやくフルが…ききたくて ~冬~
13.Blues Girl
@shominshoot
本人曰く、「ベックっぽい曲」。だそうです。ブルースとは言ってもジェフ・ベックの方ではないと思う、たぶんw
自作曲を女性ボーカルに歌わせてる点が共通してるためか、ベック(・ハンセン)がプロデュースしたシャルロット・ゲンズブールのアルバム『IRM』なんかを想起したりしました。ラストのあっけらかんとしたサビ(?)なんかは、奥田民生あたりが歌ってそうです。そういえば民生もPUFFYをプロデュースして自作のおっさんっぽい曲を歌わせたりしてましたねw
プロデュースといえば、この『Blues Girl』ってタイトル。機材欲しいPのプロデュース感覚というか、UTAUなりVOCALOIDの「女の子」に歌わせることのイメージがどのようなものなのか、想像したりしながら聴いてみるのも楽しいです。(個人的には、名曲『エッチな娘』や『ここで、して。』をミクの甘々な声で歌わせた機材Pの確信犯的なあざとさが大好きです!)
僕らはキャラクター化された機械音声を用いた楽曲のどこに感情移入、ないしは自己投影をしたり、しなかったりするのか? blues=憂鬱が歌われる曲だけに、余計にそのことが気にかかります。
それにしてもユフさんのボーカルはやっぱりすごい!他曲においても、今までバックの音源から浮いてるようなものをあまり、というか全然聴いたことがないような気がします。まるで周囲の温度を冷気で自在に微調整してるみたいに、アメリカ南部由来のブルース・ロック調のこの曲も、やっぱり何の違和感もなく歌いこなしてしまう。憂鬱とともに気だるそうでもあり、何より色っぽくてかっこいい。惚れぼれせずにはいられない。
いや、きっと機材Pの調教が素晴らしいんでしょうけどね!!